日本で1年間に車の窃盗件数が、なんと1万件以上起こっているのを知っていますか!?
「私の車は安いし古いから大丈夫!」と考える人もいるかもしれませんが、パーツや荷物を盗まれたり、乗り捨てされるケースも報告されています。
今回は、そんな悪質な車の窃盗方法を5つ紹介したいと思います。
もしかすると、既にあなたの愛車が窃盗団に狙われている可能性があります。
紹介する手口を確認して頂き、予防や防止に役立てて頂けたらと思います。
ドアのハンドルにコインを挟む
アメリカでよく行われている変わった車窃盗の手口が、ガソリンスタンドなどで持ち主が車を離れているすきに、ドアのハンドルにコインを挟むというものです。
これは単なるゲン担ぎではありません。
実は、一部の車のドアのハンドル部分に異物を差し込むと、ドアロックがかからなくなってしまうという誤作動が生じるのです。
あとは、コインを差し込んだままドアを閉めて車を尾行し、運転手が車を離れた隙に、コインを差し込んであるドアを開けて、悠々と盗みを働くことができます。
ペットボトルを挟む
車の窃盗は、何も高度な手口だけではなく、人間の心理を突いた些細な方法でも行われます。
メキシコで広まっている方法が実に単純で、車のタイヤと車体の間にペットボトルを挟むだけです。
駐車した車を動かそうとすれば、ペットボトルが擦れて、バリバリっと異音が発生します。
そんな異音が発生してしまうと、一体何が起こったのかとパニックになり車外に飛び出したら最後、それを狙っていた泥棒に車中の大事なもの、もしくは、車そのものを盗まれてしまうんです。
車内を清潔に保つ
窃盗犯は何も、手当たり次第に車に手をつけているわけではありません。
基本的に、金目の物が無い車を狙うというのはリスクしかないので、社内を見て金目の物が置いてないかを確認します。
例えば、Macbook、プラダのバック、金の延べ棒、10カラットのダイヤ等です。
そのため、基本的にはカーナビなどの電子機器や、バッグなどを車に置いて行く際は、出したまませず、毛布などをかぶせた状態で車を離れるようにしましょう。
また、もうひとつ大事なのが、車載カメラ、つまり、ドライブレコーダーを設置しておくことです。
事故の際の状況把握に使えるだけでなく、窃盗犯にとっても、この車に手を出せば足がつく可能性があることを警告することができます。
「ドライブレコーダーを付けないと危険な理由:最強のドラレコはコレ!」で、おすすめのドライブレコーダー記事を書いています。
ドアノブに穴
2017年2月にあるツイッターが話題になりました。
ドアノブの下に小さな穴があけられているというもので、この穴は、車の内部の様子やハンドルロックなどを確認するために開けられたものです。
十分に準備が整ったら、窃盗団は犯行に及び、すべてを持っていくというわけです。
一度、自分の愛車のドアノブあたりに、謎の穴が開いていないかチェックしてみてください。
「車のドアノブに穴があったら盗難に要注意!窃盗団に狙われているマーク!!」で、さらに詳しく窃盗の手口を記事にしています。
イモビカッター
ここまでアナログな手法をご紹介してきましたが、最近ではハイテクな手法を利用した、新たの窃盗手法も行われています。
最近のクルマによく搭載されているのが、遠隔からドアのロックを解除できるスマートキーです。
そして、スマートキーを使うために車に備わっている機能が、イモビライザー機能です。
イモビライザー機能は非常に優れもので、キーのヘッド部分にID認証用のICチップを埋め込み、そのICチップで車のIDと照合することで、ロックをかけたり、エンジンをかけたりする仕組みになります。
つまり、同じ形の鍵を複製したとしても、車のロックを解除したり、エンジンをかけたりすることは出来ない仕組みです。
そのため、イモビライザー機能により限りなく車を盗難される可能性を減らすことができます。
しかしながら、窃盗犯も黙ってはいません。
イモビライザーを攻略する手法を見つけ出したのです。
それが、イモビカッターです。
運転席付近にある整備用のコネクタに、このイモビカッターを差し込むと、IDがリセットされてしまいます。
リセット後、新たなIDを設定することで、エンジンの始動を可能にしてしまいます。
実際に、イモビカッターを使用した場合、10秒ほどで車を盗めてしまうという非常に厄介に代物です。
実際に日本でも、何件かイモビカッターを使った窃盗が起こっています。
そのため、日夜、車メーカーが対策のための研究を行っていますが、根本的な対策は難しく、いたちごっこが続いています。
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