車の中で夜を明かしたり、短時間の仮眠をとったり、とつい気軽にやってしまいがちな車中泊。
あまりお勧めできる行為ではありませんが、宿泊場所を確保できなかった場合など、やむを得ず、外出先で車中泊をした経験がある人は多いのではないでしょうか。
居眠り防止のための仮眠などは、安全のために推奨されることもあります。
しかし、車中泊にはそれなりにリスクがあり、配慮や安全対策を怠ると、思わぬラブルに発展したり、周囲の迷惑になってしまうことがあります。
今回は、車中泊で注意するべきポイントを5つご紹介したいと思います。
隠れたリスクもあるので、どんな事に注意するべきなのか確認していきましょう。
車中泊の際はエンジンストップ
冬は暖房、夏は冷房を使うため、エンジンをかけっぱなしにしてしまう人も多いでしょう。
ですが、安全面からも、マナー面からも、エンジンをかけっぱなしにして、車中泊してはいけません。
これは非常に危険な行為なのです。
寝ているうちに排気ガスが車内に入り込むと、一酸化炭素中毒を起こし最悪の場合死に至ります。
特に冬は雪でマフラーの出口がふさがれて、車内に排気ガスが逆流してくることが考えられます。
また、運転席で仮眠した場合、偶然アクセルに足が置かれて、空ぶかし状態になってしまうと、車両火災が起きる危険性もあるのです。
JAFのテストによれば、静止状態でエンジンを高回転させ続けると、数分で出火するケースも確認されています。
車を停めている場所が草地だった場合は、火事のリスクはますます大きくなります。
マナーの面でも車中泊の際にはエンジンを切っておくのが良いでしょう。
停車したままエンジンをかけておくということは、長時間アイドリングするということです。
そのため、周囲に騒音と排気ガスを撒き散らす迷惑行為ですし、環境にも悪影響を与えます。
また燃費の面でもかなりのマイナスで、起きたらガス欠で動けなくなっている恐れもあります。
車中泊や仮眠の際には、必ずエンジンが着るようにしましょう。
防犯対策をしっかりと行う
車上荒らしや、強盗の被害に遭わないためにも、防犯対策を行いましょう。
ドアをロックすることはもちろん、サンシェードやタオルで窓を塞ぎ、外から車内の様子が見えないように工夫します。
駐車する場所選びも重要です。
人気のない場所や、治安の悪そうなところは避けましょう。
携帯電話の電波が届く確認をし、出入り口が2箇所以上あるのかなども確認してください。
エコノミークラス症候群に注意
震災の時にも話題になっていましたが、狭い車内で長時間過ごすと、エコノミークラス症候群を引き起こすことがあります。
体の血流が悪くなることで、血管内に血栓ができてしまう症状で、最近ではロングフライト 症候群とも呼ばれたりします。
対策としては、シートを倒してできるだけ体を水平にし、足を伸ばして眠るようにすることです。
シャツのボタンやベルトなども緩め、体を締め付けないように気を付けて下さい。
タバコを控えて、こまめに水分補給することも対策になります。
周囲に対する配慮
安心して車中泊できる場所というと、サービスエリアや道の駅などが候補になると思います。
しかし、長時間の駐車をお断りしている施設もあります。
商業施設の駐車場や、住宅地に長時間駐車するのも基本的には迷惑行為です。
ネットで車中泊マップを公開しているサイトなどもありますので、事前にリサーチしておくと いいかもしれません。
- アイドリングで騒音や排気ガスを出さない
- ごみは持ち帰る
- 通行の邪魔にならない
など基本的なマナーは必ず守りましょう。
また、施設内のトイレを借りる際には、綺麗に使うことが大事です。
季節ごとの対策
車中泊は車の中とはいえ、アウトドアのようなものです。
冬は寒さ対策が必須ですし、夏は熱中症対策と虫対策、春は花粉症対策、冬には湿気対策と、いろいろ準備が欠かせません。
エンジンを切っていても、体調管理ができるようにしっかりと準備しておくことが大切です。
気軽にやってしまいがちな車中泊や社内での仮眠ですが、あまり安易に考えているとトラブルの原因になってしまうこともあります。
それなりの準備を整えた上で行うようにしましょう。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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