夏の炎天下では、車内の温度は50度以上になることもあり、車を運転するには、カーエアコンが不可欠です。
そんな時、もしエアコンが故障してしまったら、車に乗ろうという気さえ失せてしまいます。
カーエアコンは、家庭用のエアコンとは構造も使用環境も異なるため、故障のリスクは意外と高くなりがちなのです。
今回は、カーエアコンの不調を早めに対処するために、故障の原因についてご紹介したいと思います。
エアコンが故障する前に、これから紹介する原因箇所を予めチェックしてもらえれば、故障を未然に防いだり、予防する等の対策が行えるようになります。
カーエアコンの不調サイン
カーエアコンの効きが悪くなってきたら、故障の疑いがあります。
エアコンの不調にも様々な現象がありますが、その殆どが以下の2種類になります。
吹出口から風が出ない
風が出ない場合は、車内に向けて風を送る送風機に不具合は発生している可能性があります。
温度が変わらない
風が出るのに、車内が冷えない場合に想定される不調としては、構成部品の故障あるいは、冷媒に問題が発生していると思われます。
主にコンプレッサー、コンデンサーファン、エバポレーターなどが故障していると考えられます。
エアコンガスが不足していても、十分に冷やす事ができなくなります。
ガス漏れをおこしている場所によっては、交換修理が必要になってきます。
エアコンガスが不足
エアコンの不調にはさまざまな原因がありますが、その中でもエアコンガスの不足は、最も早く解決ができます。
自動車販売店や、整備工場に車を持ち込んで、エアコンガスを充填してもらうだけで解決します。
充填にかかる費用は、およそ5000円から1万円程度です。
部品交換修理になった場合の費用
エアコンガスを充填しても調子が戻らなければ、エアコンプレッサーなど、他の場所が故障している可能性があります。
エアコンガスの不足か、それとも故障かを切り分けるには、ガソリンスタンドなどで無料チェックしてもらえるので、まずはチェックしてもらって故障原因を切り分けてみてください。
故障だったケースで、交換にかかる費用は次の通りです。
エアコンプレッサーの修理は、およそ5万円からとなります。
エアコンデンサーファンの修理は、およそ3万円からとなります。
エバポレーターの修理は、およそ5万円からとなります。
故障箇所が1か所ではなく、複数箇所にわたる場合も考えられます。
エアコンの修理となると、高額になる場合も多いので、まずは見積りをしてもらい金額を確認してみましょう。
また、エアコンガスを循環させている、ガスラインそのものが劣化していたら、ガス漏れが想定されます。
ガスラインの交換費用は、約10万円かかりますが、ガスラインの詰まりによる不具合だけの場合は、およそ2万から3万円くらいの分解清掃費行うことが出来ます。
電気系機構の専門家「電装屋」に依頼してみる
エアコンの故障で部品交換などが必要でしたら、電装屋と呼ばれる電装整備工場へ、直接修理を頼んだほうが、費用を抑えられるかもしれません。
自動車販売店や、通常の自動車整備工場に頼んでも、電装系を扱える整備士が所属していなければ、電装屋へ外注に出している場合もあります。
電装屋は、エアコンを含む電気関係の専門家ですから、修理の判断を的確に行なってくれますので、修理の選択肢として検討してみるといいでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
カーエアコンは、振動や衝撃、そして高温などのエンジンルームの影響を受ける厳しい環境下で使われているため、意外と故障は起きやすいのです。
不調の兆候が現れ始めたら、できるだけ早めに点検を行って、ラブルを最小限に抑えるようにしたいですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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