悪天候の運転で知っておくべきポイント8選

今回は、悪天候下の運転ポイントについて解説してきます。

車は単に、ある地点から、ある地点への移動手段ではありません

運転手には、つねに責任と危険がつきまといます。

特に悪天候での運転となれば、なおさら危険が高くなり注意が必要となります。

今回ご紹介するのは、そのような悪天候での運転で、事故を避けるためのポイントを解説していきます。

例えば、どしゃぶりの雨や、凍結した路面、深い霧の中の運転などなど、運転をしていて危険を感じるような状況ばかりです。

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濃霧での運転

まず、普段通りのスピードを出さないよう心掛けましょう。

路肩の標識に対し、すぐに反応できるようスピードは落として運転してください。

霧がひどい場合は、安全な場所に車を停車し、霧が晴れるのを待ちましょう。

どうしても濃い霧の中を運転しなければならない場合は、カーステレオを切り、窓を開けて運転してください。

限られた視界を補うため、聴覚を使い視覚以外で情報を取り入れることが重要になります。

耳で周囲の状況をよく確認しましょう。

そして、ハイビームは使用しないでください。

霧は、無数の水の粒子でできているため、光が乱反射してしまい運転の視界が奪われてしまいます。

ロービームで運転をするようにしてください。

ロービームであれば、道路やその他の車の姿を確認することが可能になります。

濃い霧の中を運転する最、無意識にセンターラインへよって運転してしまう傾向があります。

センターラインによって運転していなか、十分に気を付け、正しい車線の中に入っているかを常に意識して運転するようにしてください。

道路の路肩を目印に走るようにすることで、対向車線を走る車のライトによる視界不良を避ける事が出来ます。

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凍結した路面の運転

ブラックアイスバーンは、道路と同じ色をしているため、視認する事が非常に難しいです。

夜間の運転では、ヘッドライトが反射するため、氷を発見する手がかりになります。

凍結した路面をどうしても運転しなければならない場合は、特に橋上を注意して運転するようにしてください。

橋の上は、その他の路面と比較して、凍結が激しい傾向にあります。

スリップ防止の塩などが巻かれている場合でも、それらが傾斜に沿って滑り落ちてしまう事もあります。

ブレーキを掛ける場合は、強く踏み込むのではなく、ポンピングブレーキで徐々にスピードを落とすよう意識してください。

急ブレーキは、車体のスリップを招き、操作不能の状態に陥ります。

4WDであっても一度滑り出してしまうと、FFやFRと同じでコントロールすることは出来ません。

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運転中にスリップした場合

スリップしてしまった場合は、まずアクセルから足を離してください。

車がスリップする原因の多くは、路面の摩擦に対しスピードの出し過ぎです。

スリップしている時に焦って急ブレーキを掛けるのは、厳禁です。

車体のバランスが崩れ、さらに制御が効かなくなってしまいます。

シフトギアをニュートラルに入れると言う人もいますが、プロのドライバーはオススメしないようです。

プロの意見は、ニュートラルへシフトを変更する際、一時的にハンドルから手を話す事になるため、車の制御が完全に失われる恐れがあるのです。

衝突を避けるのではなく、進行方向に視線を定めます。

車のコントロールを失い、パニック状態に陥ってしまうと、衝突を避けるために避けたい障害物へ視線が集中してしまいます。

そして、体は無意識にその避けたい障害物に向けてハンドルを切ってしまうのです。

例えば、ガードレールへの衝突を避けようとする場合、ガードレールは一切見ず、避けるべき進行方向を見てハンドル操作を行ってください。

どしゃぶりの雨の運転

どしゃぶりの雨の運転は、後部のフォグランプを切ってください。

後方の車が、フォグランプをブレーキランプと勘違いしてしまい、急ブレーキを掛ける恐れがあるからです。

濡れた路上での急ブレーキは、 非常に危険です。

雨が降ってきたことに気づいたら、まずヘッドライトをつけましょう。

あなたの車の位置を他の車のドライバーへ知らせる事で、事故に巻き込まれる危険を落とす事が出来ます。

また、視界をできるだけ確保することができます。

クルーズコントロールの使用は控えてください。

クルーズコントロールでの運転は、車の重心移動が少ないため、濡れた路面との摩擦力が十分に確保できない状態となりスリップの発生率を高めてしまいます。

それほどスピードが出ていなかったとしても、雨の中の運転では、常にハイドロプレーニング現象の危険が潜ん
ています。

路上ろ水が、タイヤと路面の間で潤滑剤のような役割を果たすことで、発生する現象です。

タイヤと路面の間に水が入り込み、タイヤが路上から浮いた状態を作り出してしまうのです。

この現象が発生した場合、絶対にハンドルを切ってはいけません。

すぐにアクセルから足を離し、徐々にゆっくりとブレーキをかけていきます。

深い水たまりを発見した時は、 Uターンする事が賢明です。

深すぎる水たまりを横断するのは、リスクが高く、車の電子部品を破損する恐れもあります。

また、水の中で止まってしまうリスクもあり、流れのある場合は、押し流されてしまう可能性も存在します。

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夜間の雨の運転

フロートガラスに落ちる雨粒は、光を反射するレンズのような効果を持ちます。

結果的に、運転手の視界が一時的に奪われる状態を引き起こす恐れがあります。

特に土砂降りの雨で、フロントガラスが一面水浸しになると、その危険性が高まります。

ヘッドライトを調節し、光の乱反射を防ぐようにしてください。

フロントガラスへの疎水性コーティングなどの施工もおすすめです。

雨粒がフロントガラスに留まることを防ぐことができ、ワイパーのコンディションを良好に保ちます。

メンテナンスは1年に1回掛けなおす程度で大丈夫です。

滝のような雨で、視界があまりにも悪く、運転する事に危険を感じた場合は、路肩に車を停めて雨が弱まるのを待つようにしてください。

吹雪の運転

突然の吹雪に見舞われた時は、ヘッドライトをつけ、スピードを落としてください。

ます、前方を走る車からは、最低でも10メートル以上の距離をとるようにしてください。

これは、雨のときも同じです。

視界が極端に悪い場合は、ハザードランプを点灯し、減速します。

ハイビームは光の反射を招くため、使用は控えましょう。

可能であれば路肩に車を止め、天候が改善するまでそこで待機します。

高速道路を走っている場合は、インターチェンジを探しましょう。

高速道路では、何があっても車からは絶対に出ないでください。

雪や雨の中で降車する行為は、自殺行為です。

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雪溜まりの運転

雪だまりを走行する場合は、決して反対側へハンドルを切らないでください。

車の方向はそのまま維持し、徐々に加速をしながら、道路に戻ります。

雪だまりにはまってしまったときは、一番低いギアにすることでタイヤのスピンを軽減し、より深く雪にはまることを防ぐことができます。

勢いをつけることが有効な場合もあります。

少しバッグで下がることができるのであれば、少しバックで下がった後に前進しましょう。

この往復運動を繰り返すことで、前進距離が伸びていき、やがて路上に戻ることができるようになります。

ただし、この方法を5分試してもうまくいかないというときは、それ以上続けることはしないでください。

トランスミッションの損耗や破損を招いてしまいます。

砂嵐の運転

砂嵐に見舞われたときは、すぐに道路を離れ、路肩に停車しましょう。

また、ヘッドライト、テールライトはどちらも切りましょう。

ライトがついていると、その他の運転手に道路の進行方向を、勘違いさせてしまう恐れがあります。

勘違いしたドライバーは、 吸い寄せられるように、あなたの車に衝突してくることになります。

周囲の安全が確保されるまでは、運転を再開してはいけません。

路上から離れることができない場合は、速度を最小限まで落としましょう。

路肩の白線を目印にしながら、車の進行方向を修正していきます。

そして何よりも落ち着いて、砂嵐は数分で通過するのが一般的です。

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