普段、何気なく走っている車を見ていると、ロゴマークが目に入ってくると思います。
そのロゴマークについて、意味を知らない方は多いのではないでしょうか。
今回は自動車メーカーのエンブレム・ロゴマークの由来や意味を紹介していきます。
トヨタ
トヨタは、創業当時、実はトヨタではなく、創業者の「豊田(トヨダ)佐吉」氏からとって、ロゴマークや刻印も「TOYODA」となっていました。
エンブレムも「豊田」を使用していました。
その後、一般公募で「TOYOTA」のロゴが採用され、現在に至ります。
トヨタのエンブレムは、3つの楕円で構成されています。
2つの楕円は、お客様の心とトヨタの心を表現しています。
大きな楕円は、お客様の心とトヨタの心を繋ぐ世界を表しています。
また、縦横に交わった楕円は、「TOYOTA」の「T」や、ステアリングホイールを表しており、自動車そのものを意味しています。
マツダ
マツダは、1927年以来、「東洋工業株式会社」が正式社名でした。
1984年にブランド名に合わせて、「マツダ株式会社」へ改名されました。
マツダの会社名は、創業者の松田重次郎の苗字以外に、「アフラ・マズダー」というゾロアスター教の最高神から名付けられました。
現在のマツダのエンブレムは1997年に制定され、「自らをたゆまず改革し続けることによって、力強く止まることなく発展していく」という決意を未来に向けて羽ばたく「MAZDA」の「M」の形に象徴されています。
日産
日産のエンブレムは、日産の前身メーカーだった「DATSUN」のものを受け継いでおり、太陽をモチーフにした赤い日の丸の中に、天空をモチーフにしたコバルトブルーをあしらったものです。
前身の「DATSUN」の由来は、創立メンバーである田健治郎の「D」、青山禄郎の「A」、竹内明太の「T」と、それおぞれの頭文字を取って、早く走る例えに使われる「脱兎」をかけて「脱兎号(DAT CAR)」をイメージしたとのことです。
2001年に現在の日産のエンブレムになりました。
創業当時のエンブレムの基本デザインを踏襲し、創業者の鮎川義助の精神である「至誠天日を貫く」を表しています。
ダイハツ
ダイハツ工業株式会社の本社は、大阪池田市に所在しております。
明治の頃、大阪の学校の校長らが「発電機製造」を設立してエンジンの開発を始め、大阪の発電機製造を短くして「大発」になり、そして「ダイハツ」になったようです。
「ダイハツ」は、トヨタ自動車の完全子会社です。
エンブレムはダイハツ「DAIHATSU」の頭文字「D」をデザインしたものが描かれています。
スズキ
スズキの象徴であるロゴマークは、1958年に美術系の大学生に呼び掛けて募集を行いました。
300余点の候補の中から、創業者の鈴木氏の「SUZUKI」の「S」を象ったマークが親しみやすいという理由で決定されました。
それ以来、スズキは60年以上ずっと、「SUZUKI」の「S」マークを使用し続けています。
いわば、スズキの伝統マークと言えるでしょう。
三菱自動車
三菱といえば、おなじみ「スリーダイヤ」のマークです。
旧三菱財閥の流れを組む三菱グループおよび、関連会社で使用されており、三菱自動車も当然「スリーダイヤ」ロゴを採用しています。
スバル
スバルのエンブレムのシンボルマークの星は、昴の六連星をかたどったものです。
昴の六連星は、元来、プレアデス星団の意味します。
富士重工業は、6つの会社が合併して出来た会社であり、六連星は、6社の合併で誕生したことを表しています。
ホンダ
ホンダの創業者である本田宗一郎は、経営者、技術者として日本に多くの貢献を遺しました。
当然、社名やエンブレムのシンプルな「H」の文字も、偉大な創業者である本田宗一郎の姓から取られています。
各自動車メーカーとも、エンブレムには独自の思いが込められています。
エンブレムの意味を理解すると、自分が乗っている車への想い入れも変わってくるかもしれませんね。
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