高齢者ドライバーの事故が多くなっていると言われていますが、原因としてはブレーキと アクセルの踏み間違いが多いです。
ただし、このミスそのものは、マニュアル車では起きにくい事故なんです。
今回は、オートマ車よりもマニュアル車の方が事故率が低い理由について紹介したいと思います。
マニュアル車は操作ミスが出にくい
マニュアル車は3ペダルで、左足でクラッチ、右足でアクセルとブレーキを操作することになります。
オートマ車のように、Dレンジの上にRレンジがあるというわけでもありません。
また、前進後退をしようとした時に、シフト レバーの位置に違和感があれば、感覚的にすぐわかるでしょう。
マニュアル車の場合は、発信するときにクラッチをゆっくり繋いでいくので、急発進するつもりが無いのにアクセルを踏み込んでしまうということが起こりにくいのです。
仮にアクセルとブレーキを踏み間違えたとしても、クラッチを踏めば、動力が切れるので、建物や人に突っ込んでしまうことは防ぐことができます。
ペダルの踏み間違いによる事故が起きやすいのは、パーキングや、高速道路などの料金所でお金を払う時など、一時停止から発信する状況の時でしょう。
マニュアル車なら、一時停止状態では左足でクラッチペダルを踏んでいますので、右足でアクセルを踏んでしまったとしても、エンジンを空ブカシするだけで、急発進してしまう事はありません。
しかし、これがオートマ車だと、ブレーキペダルから足を少しでも離してしまうと、クリープ現象で車が進んでしまうのです。
このクリープ現象に焦っていしまい、ブレーキを踏もうとした時に、間違ってアクセルを踏んでしまったら大惨事ですよね。
一方でマニュアル車はクラッチ操作がある分、操作が複雑で煩わしいこともあります。
しかし、そのおかげで安全性が高鳴るという側面があります。
高齢者にはマニュアル車がお勧め
高齢ドライバーによる事故が増えていると言っても、報道された時に目につきやすいため、あまり偏見を持つのも良くないでしょう。
ただ高齢になるにつれ、判断力や瞬発力に衰えが出てくることは確かです。
若いドライバーよりも、事故を起こす危険性が高いことは、高齢者自身が理解しておかなくてはいけません。
国や自治体では65歳以上のドライバーには、免許の自主返納を促しています。
また、家族に説得されて、免許返納するという人も多くなっています。
しかし、地方在住者の場合は、車が生活の足となっていることもあり、高齢になったからといって、運転をやめるわけにはいかない事情も多くあります。
高齢になったけれど、やむを得ず車を運転し続けなければいけないドライバー向けに安全装置があったらいいですよね。
安全装置の義務化をすれば、高齢ドライバーによる事故は減らせるのではないでしょうか。
現在では、操作ミスの起きにくいなニュアル者が、一番安全装置のついた車に近い気がします。
ここで気になるのが、そもそも高齢ドライバーはマニュアル車に乗っている人が多そうということです。
普通自動車で、AT限定免許が取得できるようになったのは、1991年のからです。
そのため、若い頃に免許を取得した高齢ドライバーの多くは、マニュアル車を運転できる免許を持っているはずです。
ねもちろんマニュアル車を運転できる免許を持っているからといって、マニュアル車を購入するとは限りません。
また、ある程度の年齢になってから免許を取った人は、オートマ車限定の免許しか持っていないかもしれません。
高齢ドライバーだからこそ、運転操作の単純なオートマ車を運転したいと思う人もいるかもしれません。
マニュアル車だから安全とは言えませんが、高齢ドライバーにこそマニュアル車を運転してもらいたいと思うのです。
運転操作が複雑な分、不意の事故のリスクを減らせます。
マニュアル車はクラッチ操作がある分、操作が難しいと思われがちですがその分安全性が高いんです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
統計上マニュアル車の方がオートマ車より事故率が低い傾向にあります。
しかし、それで高齢ドライバーによる事故が、減ると断言することは出来ませんが、今回紹介したようにマニュアル車の運転操作は、オートマ車よりもはるかに複雑で難しいのです。
高齢ドライバーは操作性や安全性も意識して運転する車を選ぶ事で、事故のリスクを減らす事が出来ると思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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