4WDとAWDって何が違うのか?具体的な特徴と定義について解説

「4WD」と「AWD」どちらも駆動方式を指しますが、それぞれの違いがわからない方って意外に多いのではないでしょうか。

「4WD」と「AWD」では、いったい何が違うのでしょうか!?

今回は、「4WD」と「AWD」の特徴や、その定義の違いについて解説していきます。

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4WDとは!?

4WDとは、「Four Wheel Drive」の頭文字を取った略称で、日本語では四輪駆動となります。

「砂地」や「雪道」といった悪路の走行を効率的にするために開発された駆動方式で、「四駆」という呼び名でお馴染みかもしれません。

一般的な車の多くは、2WD(二輪駆動)ですが、4輪とも駆動する4WDの方がスリップなども起こりにくく、安定した走行が得られます。

ただし、駆動する車輪が多い分、製造に必要なパーツも増えるので、構造は複雑化しています。

そのため、製造や維持にコストがかかり、燃費が悪いなどのデメリットもあるのです。

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AWDとは!?

AWDとは、「All Wheel Drive」「全輪駆動車」あるいは、「総輪駆動車」の事で、すべての車輪が駆動する車を意味しています。

「タイヤのすべてが駆動するのであれば、「4WD」と「AWD」も同じなのでは!?」と思われるかもしれません。

厳密にいえば、「4WD」も「AWD」の中の一つとして数えられます。

なぜなら、世界には四輪より、タイヤが多い車も存在するからです。

例えば、六輪の車で、全輪が駆動すれば、それは「AWD」 に含まれるのです。

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「4WD」と「AWD」の違い

「4WD」と「AWD」について、四輪の一般車両の場合には大きな違いはありません。

しかし、なぜ名称が分かれているのでしょうか!?

実は、「4WD」という呼び名は日本独自のもので、世界的にはむしろ「AWD」の方が一般的で、欧米では四輪駆動であっても4WDとは呼ばないんです。

なぜなら、日本では六輪駆動車や、8輪駆動車があまり普及しておらず、全輪駆動といえば4WDというイメージが広まっていたためだと言われています。

また、1972年にスバル・レオーネの「エステートバン4WD」 が登場したことで、AWDよりも4WDの方が先に広まったことも理由の一つと言えるでしょう。

ちなみに、AWDを世界で広めたのは、1980年にデビューした「audi quattro」 と言われています。

4WDの元祖はスバルではない

厳密に言うと、スバルが使用し始める前より「4 WD」日本国内で既に使われていたのです。

1960年代に、ホープ自動車の「ホープスターON型4WD」という四輪駆動の軽自動車が存在していました。

後に幅広く普及した、スズキジムニーの原型にもなった車種であり、日本における4WDの元祖とも言えます。

日本も4WDからAWDへシフト

日本に4WDという言葉を浸透させたスバルですが、20年前より自社の商品において、4WDからAWDへと表記を変えています。

競合する他社のメーカーとの違いを打ち出すため、AWD表記へと変更しているそうです。

近年では、国内メーカーも世界的に通じるAWDを用いるようになってきました。

例えば、ハイブリッドカーであるトヨタプリウスもAWD車にあたるのです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

4WDとAWDの違いについて、具体的な特徴と定義を解説しました。

国内においては4WDとAWDも、これまではほとんど同じ意味で使われてきたのが実情でした。

ですが今後は、AWDという呼び名がますます広がっていき、4WDは過去の言葉になってしまうかもしれません。

最後まで読んで頂き、誠に有難うございました。

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