車のダッシュボードに物を置いている人を結構見かけます。
また、ダッシュボードの助手席側に物を並べたり、すべり止めマットを敷いて、スマートフォンなどを置いていたりと、ついついものを置いてしまう人もいるかと思います。
ですが、これは万が一の時に非常に危険なため、メーカーなどは物を置かないように呼び掛けています。
また、その制約からデザインも変化しています。
ダッシュボードに物を置くのは危険行為
ダッシュボードに物を置くことで、エアバッグが正常に開かなくなったり、エアバッグが開いた時に、置いてあった小物が吹き飛んでくる恐れがあります。
また、ただ事故の場合の危険性があるというだけではなく、そもそも、ダッシュボードに物を置くことが危険な行為と言えるのです。
商業施設や自宅の駐車場に車を止めたとき、夏場は車内が高温になります。
ダッシュボードの上は特にフロントガラスから差し込む直射日光をダイレクトに浴びる場所です。
そこに炭酸飲料や、ライター、スプレー缶、乾電池が入った機器などを置いたら、破裂や爆発を起こす危険があります。
また、運転中にダッシュボードの上に置いた小物が落ちてきたり、落ちたものを拾おうとして、事故に繋がるということも考えられます。
自分や大切な人の身を守るためにも、ダッシュボードの上に物を置くという行為は避けるべきでしょう。
最近の車のダッシュボードが斜めになった理由
昔の車のダッシュボードは、物が置けるほど平らになっていました。
ですが、最近ではダッシュボードは、傾斜がついているのが主流です。
ダッシュボードが昔のような平らな形から、今のような傾斜のついた形に変化したのは、主に安全上の次の理由からです。
ドライバーから自社の先端を見えにくくする
平らなダッシュボードと、湾曲したダッシュボードでは、平らになっているものの方が視界は良くなります。
当然自分の車の先端もよく見えます。
よく見えた方がいいじゃないかと思ってしまいそうですが、実はそうではありません。
自分の車の先端がよく見えると、先行車との距離がつかみやすくなるため、ギリギリまで車間距離を詰めてしまいがちになります。
それが、湾曲したダッシュボードに遮られてよく見えないと、慎重となり先行車との車間距離を多めにとるようになります。
つまり、意図的に視界を制限することで、追突事故のリスクを低減させているということです。
物を置きにくくする
車内はスペースが少ない為、ダッシュボードの上に物を置けるのは便利なのですが、安全面から言うとよくありません。
最近では、車にエアバッグが装備されているのが普通ですが、事故が起きてエアバッグが開いた時、ダッシュボードの上に物を置いあり、それが吹き飛ばされ、凶器となって車の乗員に襲い掛かってくることになります。
ダッシュボードをマットで覆ってドレスアップしている人もいますが、これも安全面から言うとよくありません。
助手席用のエアバッグが正常に開かなくなる危険性があります。
また、マットが明るい色の場合、反射て前が見えにくくなってしまうこともあります。
ちょくちょく見かけるダッシュボードに並べられたぬいぐるみ。
マイカーを可愛いくファンシーに彩りたいと考えて、飾ってるのでしょうが、これも置き場所によっては、エアバッグが正常に作動しなくなります。
最後に
車の構造や形状はデザイン性だけでなく、安全性を考慮して決定されています。
ダッシュボードが現在の形状になったのにも安全上の理由があったのです。
このことをしっかり理解して、ダッシュボードの上に物を乗せたりしないようにし ましょう。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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