運転席には、「速度計」や「水温計」、「燃料系」といったさまざまなメーターが付いています。
しかし、運転歴が長くなってくると、メーターや警告灯が示すサインについて、記憶が曖昧になってしまうものです。
普段は何となくの知識で問題なく運転できるでしょうが、トラブル時はいち早く対処するため、警告灯の表示を正しく理解しなくてはいけません。
警告灯の発するサインを見誤ると、重大なトラブルが生じかねないのです。
このような知識は、免許を取るときには真面目に勉強するのですが、運転歴が長くなると忘れてしまうものです。
また、車に詳しい人ほど、警告灯の意味を忘れてしまった時に、自己流で原因を探るなどの間違った対処を行い、かえって問題解決が遅くなってしまう場合もあります。
車の知識も運転操作も過信は禁物です。
今一度、ここで初心に帰って警告灯の意味や役割について確認してみましょう。
警告灯のバリエーション
警告灯には次のようなものがあります。
充電警告灯
この警告灯の点灯は、何らかの理由でオルタネーターからの発電がストップしていることを示しています。
オルタネーターのVベルトが緩んだり、切れたりしている場合もありますので、速やかに点検しましょう。
充電警告灯が点灯した場合は、すぐに安全な場所に車を停車してエンジンを止めてください。
油圧警告灯
この警告灯が点灯したら、エンジンオイルの圧力が低下しているということです。
この場合もすぐに安全な場所に車を停車して、エンジンを止め修理業者へ連絡してください。
ブレーキ警告灯
この警告灯が点灯したらブレーキに異常があるということです。
ブレーキオイルの量や、サイドブレーキの作動状態、また、アンチロックブレーキシステムなどをすぐに点検する必要があります。
エンジン警告灯
この警告灯が点灯したら、エンジン制御システムの異常を疑ってください。
エンジンオイル系統に何らかの異常がある場合もあります。
燃料警告灯
燃料が残り少なくなった時に点灯します。
だいたい5リッター以下になった時にこの警告灯が点灯するようになっています。
シートベルト警告灯
ドライバーがシートベルトを装着していない時に点灯します。
本来はこの警告灯が点灯していなくても、運転を開始する前に シートベルトがきちんと装着されているかチェックしなくてはいけません。
SRSエアバッグ警告灯
エアバッグが機能しない恐れがあることを示す警告灯です。
エアバッグは万が一の時のために必要な装備ですから、きちんと機能する状態にしておき ましょう。
高水温警告灯
水温が高くなっていることを示す警告灯です。
高水温警告灯が点灯しているとオーバーヒートを起こし、エンジンが壊れてしまう恐れがありますので、すぐに対処してください。
ウォッシャー液警告灯
ウォッシャー液が不足している時に点灯しますす。
ウォッシャー液を補充しましょう。
空気圧警告灯
タイヤの空気圧が、規定値以下に低下した時に点灯します。
タイヤの空気圧は、車に乗っていない間にも徐々に低下していきます。
タイヤの空気圧を定期的にチェックして、空気圧を適正に保つように努めましょう。
ハイブリッドシステム異常警告灯
この警告灯は、ハイブリッドモデルにしか搭載されていません。
バッテリーやシステムに異常がある場合に点灯します。
車を安全な場所に停車して、販売店へ連絡しましょう。
ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯
アンチロック・ブレーキシステムに異常がある場合に点灯します。
この警告灯が点灯している時は、アンチロック・ブレーキシステムが作動しなくなります。
雪道などでブレーキをかけた際、タイヤがロックしてしまいます。
ブレーキを踏んでいないのに点灯する場合は、システムそのものに故障があることも考えられます。
事故を起こす前に適切な対処をしましょう。
直感的にサインを読み取る方法
メーターや警告灯の意味をしっかり覚えておくことは、ドライバーの義務です。
とはいえ、ハイブリッド車や電気自動車などの新たな車種の登場に伴って、警告灯の種類も多くなっています。
そのため、すべてを把握するのは大変です。
そこで、警告灯が示す細い意味を忘れてしまったときでも、直感的にサインを読み取る方法を覚えておきましょう。
重要なのは警告灯の色
警告灯の点灯色は、国際規格で定められているため、全世界共通です。
警告灯の点灯色による意味は、以下のようになります。
- 赤色「危険」
- 黄色「注意」
- 緑色「安全」
信号と同じですから分かりやすいですね。
また、水温などの温度を示す警告灯の場合には、赤色は「高温」を表し、青色は「低温」を表す意味になっています。
これも直感的に理解しやすいですね。
最後に
メーターや警告灯だ示すサインはドライバーに意味が伝わりやすいように工夫されていますが、それぞれの意味をきちんと理解していることが理想です。
なんとなくで運転している人も、この機会に確認しておきましょう。
そして警告灯が点灯したら、そのままにしておかず、修理業者に連絡するなどしてしっかり対処してください。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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