高速バスが危険な理由とは!?安いからと安易に高速バスを利用すると楽しい旅行が大変な事に!?

ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休を利用して旅行を計画をされている人も多いのではないでしょうか。

とても楽しみな旅行ですが、楽しいことにはお金がかかるのものです。

少しでも安く旅行したいのであれば、移動手段に高速バス・夜行バスを利用すると安く移動が出来るため、はすごく助かりますよね。

交通費を安く上げて、浮いたお金で旅行先の美味しい料理でも・・・。

ちょっと待った!そんな計画をしている方は、この記事を読んでもらいたい。

もしかしたら、とんでもない危険な目にあうかもしれません。

高速バス移動の予約をされる前に、「高速バス」の何が危険なのかを知ってください。

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高速バス・夜行バスは危険がいっぱい

夜行バスはローコストな分、かなりリスクの大きい乗り物

年に1度はニュースで取り上げられる「高速バス」「夜行バス」の大事故ニュース。

過去に起こった悲惨な事故を紹介します。

2016年1月 軽井沢スキーバス事故
定員45人の大型観光バスが、ガードレールをない倒して道路脇に転落した交通事故
乗員乗客41人中15人が死亡
生存者も全員が負傷し、バス事故としては過去30年で最多の死者が出た事故となった
大惨事となった軽井沢スキーバス転落時報は数年前から問題となっていた
格安バスの危険性を改めて浮き彫りにした
2012年 群馬高速バス事故
金沢駅前を出発し、東京ディズニーランドへ向かう高速バスが、関越道上り線藤岡ジャンクション付近で防音壁に衝突しバスが大破した
乗客45人のうち7人が死亡
残る38人もけがをして病院へ運ばれた
全長12メートルのバスに、防音壁があたかも突き刺さったかのような形で、約10.5メートルめり込んだ
バスの運転手は県警の調べに対し「居眠り運転をしてしまった」と供述している
バスの速度計は時速92キロメートルを指した状態で止まっていた
時速90キロ〜100キロメートルの速度で防音壁へ衝突したとみられている
2014年 宮城交通バス事故
宮城交通の高速バスが、停止していた大型トラック2台へ相次いで衝突した
遺族が事故現場を訪れ、その場に泣き崩れた
その傍らには、宮城交通の社長らが地ベタに頭をこすりつけて謝罪する「土下座」の姿があった
高速バスの外に投げ出されて亡くなった小野さんは、事故の直前に座席から立ち上がり、運転手に「起きろ!起きろ!」と何度も声をかけたという
あきらかとなった死亡した運転手の勤務状況は、2月の休日が3日間しか取得できず、事故が起こった3月3日まで11日間連続で勤務していた
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バス運転手の過酷な労働環境

こういった事故を防止するには、運転手の労働環境を守る必要があると、労働基準法では、バスの運転手の労働基準について定められています。

しかし、その内容を見ていると、法律を厳守すれば必ず安全とは言えないということがわかります。

実際の事故で話題になったバス運転手の「11日連続勤務」は、なんと違法ではないのです。

労働基準法の内容は以下のようなものです。

  • 連続運転時間は最大4時間、休憩は30分必要
  • 1日の運転限度は2日平均で9時間
  • 1週間の平均運転時間は最大44時間
  • 4週間の平均週間拘束時間は最大71.5時間 = 4週間で最大286時間
  • 1日の拘束時間は最大16時間 = 就業後8時間休ませれば16時間運転手を拘束できる
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バス事故が起きてしまう理由はさまざま

人的理由

バス業界は訪日外国人客の増加も加わり、需給がひっ迫賃しています。

賃金を含む待遇改善も進まず、運転手の高齢化や人材不足に陥っています。

400キロメートル以上の走行は運転手2人体制になっているが、何日もの連続勤務で疲労が重なり悲惨な事故を起こしてしまうといった状況がほとんどです。

夜行バスの高速移動では、400キロメートルまでの移動距離なら運行スタッフは1人で構わないと法律で定められています。

プロの長距離ドライバーに言わせると、夜間に一人で乗客を乗せて300キロメートル以上の運転など考えられないそうです。

400キロメートル以下の移動距離であっても、2人体制での運行という条件が安全面での最低ラインなのです。

それがクリアーされない限り、夜行バスは常に事故の危険と隣り合わせにある危険な乗り物であると言えるでしょう。

法律的理由

スキーツアーや修学旅行などに利用される貸切バスは、免許制から許可制に規制が緩和され、競争が一気に激化しました。

こうしたなかで、夜行貸し切りバスの事故が相次ぎ発生しました。

皮肉なことに規制緩和の影響で、本来利用者にとって歓迎すべき価格競争が、バズ業界の無理がスケジュールや、安い賃金で運転手が集まらないといった、悪循環を生み出してしまったと言えるでしょう。

高速バス・夜行バスを安全に利用するには

ここまで、いかに高速バス・夜行バスの利用が危険かをご説明してきましたが、とはいえ、どうしても利用するしかない、または、安全に利用したいと思う人もいるはずです。

そんなとき、少しでも危険を減らすためにできることは何かを紹介致します。

実は高速バスには2種類あり、旅行商品の一種で旅行会社が旅行業法に基づき企画する「ツアーバス」と、路線バス会社が道路運送法に基づき運行する「路線バス」があるのです。

では、「ツアーバス」と「路線バス」のどちらが安全でしょうか!?

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選ぶ余地がある場合は、「路線バス」をおすすめします

高速ツアーバスが間接的な責任義務があるのに対し、高速路線バスは運行会社本人が責任を負います。

よって高速路線バスの方が、より安全を意識した体制をとっている傾向があります。

もちろん、絶対的な理由ではありません。

そのため、どちらか選ぶとしたらという参考程度に覚えてください。

バスに乗車した後でも、自分自身の身を守る方法はあります。

過去に起こったバス事故は、運転手の体調不良や居眠り運転が原因のものが多く、少しでもおかしいと思ったら、運転手に声をかけることで防ぐことができたかもしれません。

運転手の異変にいち早く気づき、「ちょっと速度出し過ぎじゃないですか!?」「フラフラしてませんか!?」そんな一言が運命を分けるカギになるかも知れません。

ドライバーにこんな事を言うのは少し気が引けるかもしれませんが、それで自分を含めた大勢の命が守れるなら安いものではないでしょうか。

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