知らないと恥ずかしい車椅子マークの本当の意味を説明します。
車椅子に座る人がシンプルな線でデザインされている車椅子マーク。
駐車場などで見たことがあるという方もいらっしゃると思います。
ですが、このマークの意味をちゃんと理解している人は、もしかするとそんなに多くないのかもしれません。
今回は、この車椅子マークの意味を正しく認識していない人が起こした悲しい出来事と、このマークの持つ本当の意味についてご紹介します。
社会のルールを守れ!
愛知県での出来事。
ある妊婦さんが、スーパーに買い物へ行き、車椅子マークの駐車場に駐車して、店内へ入ろうとしたところ「そこは身障者用だ!社会のルールを守れ!」と男性客に怒鳴られました。
この妊婦さんは妊娠8ヶ月で、誰が見ても分かるほどお腹は大きくなっていました。
そして切迫早産ぎみだったため、注意して日常生活を送らなければならない状況でした。
怒鳴ってきた男性には、妊娠中であることを伝えたものの、彼はエレベーターの中まで乗り込んできて、文句を言い続けたそうです。
車椅子マークの担当の意味とは?
この「車椅子マーク」、正式名称は国際シンボルマークといいます。
「身体障害者」「知的障害者」「精神障害者」「発達障害者」を含む全ての障害者の他、「高齢者」「妊婦」「けが人」などが利用できる建築物や施設であることを示す世界共通のマークです。
また、ペースメーカーが入っていたり、腎臓に病気があって透析治療を受けていたりする人もこのマークによる保護の対象となる場合が多くあります。
そのため、一見して障害者や怪我人のように見えない人が、車椅子マークの駐車場を使っていることもあり得るのです。
人間のクズ
次にご紹介するのは茨城県での出来事です。
こちらも妊婦さんが、車椅子マークの駐車場に車を停めて、ショッピングセンターで買い物を済ませ駐車場へ戻ってきたところ、車に1枚の手紙が挟まっていました。
そこにはこう綴られていました。
「障害者でもお年寄りでもないのに、障害者マークを車に付け、障害者専用駐車場に車を停めるこれは人間のクズなやること。今大切に台形る赤ちゃんがそれを知ったらどんなに悲しむか。自分の母親が低レベルな人間だとても悲しむでしょう。こんなことをして恥ずかしくないのですか?隣の連れにも同じことを言ってやれ。みんな見てるよ!どこでも見られてるよ!」
この妊婦さんは、バックミラーの見やすいところに、市が発行した「いばらき障者用駐車場利用証」をさげていましたが、一方的に文句を送りつけられてしまいました。
パーキングパーミット制度
この妊婦さんが車に下げていた利用証は、パーキングパーミット制度で交付してもらったものです。
パーキングパーミット制度とは、車椅子マークの駐車場を利用する際、県や市から利用許可書を発行してもらう制度で、現在30府県2市で導入されています。
地方自治体によって、制度名や対象者は異なりますが、対象者に当てはまる場合は、県庁や市町村役場の窓口、または、郵送で申請することで交付し てもらいます。
先ほどのエピソードに出てきた手紙の主は、利用証に気づかなかったか知らなかったようですが、こういった利用証車に付けたり、利用証が今よりももっと認知されることで、駐車場利用者間のトラブルのうち何割かは減るのではと思われます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
繰り返しになりますが、妊婦さんはもちろん、それ以外でも一見して障害者やけが人のように見えない人が、車椅子マークの駐車場を使うことがあります。
けれど、見えないだけで、本当は車いすマークの対象者かもしれないのです。
悲しい思いをする人が、これ以上増えないように、車椅子マークの本当の意味をより多くの人に知ってもらい、理解してもらいたいなと思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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