違法改造車なのに車検を通す闇車検の実態:中古車市場に出回る盗難車が実は!?

2017年8月、鹿児島県警西署は、鹿児島市の自動車整備会社社長と、そこに勤務する自動車整備士を逮捕しました。

彼らは1年にも及ぶ間、車検を通らないような違法車両約1,000台に対し、不正に車検証を交付していました。

私たちが普段乗っている車の車検について詳しく知らない人多いですよね。

普段車を運転しないペーパードライバーや、女性の方は、特に知らないことだらけだと思います。

今回は、日本にも流通している可能性のある、闇車検について説明して行きたいと思います。

もしかすると、今あなたが所有している愛車が、闇車検を通った車の可能性もあるんです。

皆さんの車は、本当に大丈夫でしょうか!?

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闇車検とは

まず闇車検では、正規の車検で行われる「点検」「整備」「検査」は、一切行われることはありません。

ただ、車検証さえ手に入れるという方法なのです。

正規の車検証さえ交付されれば、どんな違法改造車や事故車でも、法律上認められた車両ということになるのです。

では、一体どのような車両が、闇車検を必要としているのでしょうか。

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なぜ闇車検が発生するのか

闇車検を必要とする車両は、違法改造車が多いですが、中には正規に車検を通せない「ある事情」を抱えた車もあるのです。

それは、「盗難車」だったり、「盗難車」それをバラバラにして、複数の車から組み替えてできた車だったりします。

しかし、車検証があり、フロントガラスに車検証のシールが貼られていれば、全く誰も違法車両と気づく事が出来ません。

違法車両の車検費用相場は、約15万円から20万円と言われています。

つまり、通常の正規車検の倍以上の金額となるのです。

一切の整備を行わない闇車検ですが、この金額でも闇車検を依頼は多く、それだけメリットがあるということを表しています。

では、この違法に車検証をゲットした車は、いったいどこに行くのでしょうか。

闇車検を通った車の末路

違法な改造などを行った車は、本人が乗っていることでしょう。

しかし、外見が普通の車は、中古車市場のオークションに出品され、全国の中古車販売で販売されているケースもゼロとは言えません。

正規の車検証がある限り、中古車版敗で売られている車を見ても、何も疑うことはできません。

このため、中古車を購入された方は、もしかしたら今乗っている車が闇車検を通した車の可能性もあるかもしれないのです。

これは、中古車市場のオークションで、その車を落札した中古車販売業者すら気付かないケースもあります。

最後まで、闇車検を通された車であると、認識すらできない場合が多いのかもしれません。

闇車検は何処で行われているのか

闇車検は、町の民間車検資格を持っている、いわば普通の工場で行われている事がほとんどです。

このため、見た目では分からないのが現状ですが、闇車検を請け負っている整備工場は、口コミもすぐ広まるため、すぐにバレてしまうと言われています。

正規車検でも安心できない

闇車検を利用した人は、実際に何も整備していないクルマに対し費用を支払っているので、車の状態は非常にリスクが高いと言えます。

過去の事例では、闇車検の利用者が贈賄の疑いで書類送検されているケースもあるのです。

また、闇車検ではなくても、実際に整備していない項目に対しても費用を請求されるなど、手抜き車検を行っている工場も少なからずあります。

多くの人は、少しでも安く車検を済ませたいと考えるでしょうが、金額が高いからといって安心できません。

やはり無知というのは損をしやすいのかもしれませんね。

それを考えると、あまり車に詳しくない利用者に対しても、一つ一つ説明してくれるディーラーや、購入した中古者販売の整備工場は、安心できるかもしれません。

「金額」「安心面」を考慮して車検をお願いするところを選びたいですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

車の事は知らない人は、ホント何も知りませんよね。

現在のセルフガソリンスタンドでは、店員さんが店内から給油スタンドを監視し、給油開始の解除ボタンを押すそうですが、以前は灯油を車に給油された人も実際にいたみたいです。

無知は罪となる場合があるので、最低限の知識は持っておく必要があるのかもしれません。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

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