ドライバーにとって、居眠り運転ほど怖いものはありません。
睡魔に対し、けっして気力だけでは勝つ事はできません。
一周の居眠りが、一生を悲惨にする惨事故につながってしまいます。
そこで今回は、運転中に眠気を感じた時に効果的な対処法を紹介したいと思います。
居眠り運転には前触れがある
運転中にまぶたが重くなって、気づいたら目を閉じていた、などという状態にまで至ると、かなり危険です。
運転している本人にとってはほんの一瞬かもしれませんが、時速40キロで走行中に、1秒間だけ目を閉じた間でも、車は約11メートルも進んでいるのです。
「寝不足だな」と自分で気づいていれば、まだ対策は取れますが、問題は自覚がないケースです。
次のような兆候が当てはまれば、睡眠不足を自覚していない人と言えます。
これらは体からの寝不足のサインですので、十分に注意が必要となります。
- 信号や標識を見逃す
- まっすぐ走れない
- イライラしたり落ち着きがなくなったりする
- 運転に集中できなくなる
- 頭が重くなる、下がる
- まばたきの回数が増える
- たびたびあくびをする
対策①「仮眠をとる」
眠気を感じたら、車を駐車場などに入れて仮眠をとってください。
15分から30分程度の睡眠でも、頭がスッキリしてきて目が覚めます。
仮眠後は、座席のシートを起こしてすぐに運転したくなりますが、寝起きは頭がまだぼんやりしたままですので、車からいったん降りて体を動かしてください。
また30分以上眠ってしまうと、眠りが深くなりすぎて、むしろ眠気が増してしまうことがありますので注意してください。
対策②「運転する時間帯を考える」
居眠り事故が多く発生しているのは、昼間の場合、午後3時から4時の間です。
この時間帯は、特に眠くなりやすい頃されています。
食後は眠くなると言いますが、人の体は起きている間ずっと緊張を保ち続けられる訳ではなく、時には集中力が途切れてしまいます。
特に、車の運転を予定している場合、可能であれば午後3時から4時の間の時間帯は避けて計画してみてください。
対策③「窓を開けて換気をする」
車内の空気が滞留しよどんでいるのも、眠くなる理由の一つになります。
二酸化炭素の濃度が高いと、眠気が誘発されることが科学的に証明されています。
眠くなると、ついしちゃうあくびも、脳が酸素不足の状態の時に無意識的に行われる反応なのです。
窓を開ければ、空気を入れ替えられます。
涼しい風にあたる刺激が、頭をすっきりとさせてくれます。
対策④「体を冷やす」
天気が雨だったりして、窓を開けられないときにはエアコンでも効果があります。
少し寒く感じるくらいの方が、眠気も取れます。
休憩中に洗面所などで顔を洗っても、目が覚めますし、ウエットティッシュで顔を拭くだけでもリフレッシュでききます。
特にアイスタイプのウエットティッシュがおすすめです。
対策⑤「話をする・歌を歌う」
同乗者がいれば、積極的に会話を交わしましょう。
黙っていると余計に眠くなるものですが、声を出すことは意外と眠気覚ましに効くのです。
話す内容は他愛もない雑談で構いません。
特に笑い話は結構眠気を忘れさせてくれます。
同乗者がいなければ、好きな歌を大声で歌い続けても同じ効果があります。
車内には自分一人ですので、どんな歌声でも恥ずかしがることはありません。
対策⑥「ガム等を噛んでアゴを動かす」
声を出すのと共通していますが、アゴを動かすこと自体が、脳に刺激を与えるので、眠気覚ましに効果があります。
アゴの運動は、大脳全体の覚醒レベルを司る「脳幹網様体」という部位に直接信号を送るため、脳の覚醒を促します。
ローズマリーやペパーミント、ユーカリの香りには眠気を減らす働きがあります。
また硬いせんべいなどを噛むことも効果があります。
対策⑦「カフェインを摂る」
カフェインといえば、代表的なのはコーヒーです。
他にもお茶やチョコレートにもカフェインは含まれています。
カフェインは脳に直接作用するので、脳が覚醒しやすいため、眠気覚ましになります。
眠気を覚まそうと思ったら、コーヒー1杯程度のカフェイン量ではとても足りません。
そのくらいの量ではむしろリラックスしてしまい、逆効果にもなりかねないのです。
コーヒー1杯に含まれるカフェインは、100ミリグラム程度なので、3倍くらいが眠気覚ましには丁度よい量です。
カフェインを摂る場合は、サプリメントを利用するのが最も効果的です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
これらの方法は、あくまでもドライブ中にどうしても眠くなってしまった際の一時しのぎでしかありません。
やはり運転する前には十分な睡眠をとっておくことが、最も重要なことです。
居眠り運転は、ドライバー本人の意識次第で防げる問題です。
睡眠時間が足りないとはっきりわかっていたり、前日の疲れが抜けてないと感じたりしたら、車の運転を控えるのもまた大切なことです。
事故を起こす際、あなただけの事故ではなく、他人を巻き込む事故を起こす場合もありますので、十分注意してください。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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