買ったばかりの新車に乗ると、独特の匂いがしますよね。
納車後から数カ月から1年もすると、自然匂いはしなくなるのですが、あの臭いを新車に乗っているステータスと感じている人もいます。
ある程度の期間にしか味わえませんし、生活臭やタバコ臭さが染み付く前の、クリーンなイメージもあるからでしょう。
一方で、匂いに敏感な人にとっては、乗り物酔いの原因にもなります。
そのため、新車のあの匂いは早く消えてほしいと願っている人もいます。
今回は、なぜ新車にはあのような臭いがするのか、理由と対策についてご紹介します。
匂いはどこからするのか
新車の匂いは、車内にある特定のものが匂っているわけではありません。
様々なものが混じり合って、あの匂いになっているのです。
匂いの元として、一番の原因として挙げられるのは、内装に使われているプラスチックや塗料、それらの部品を固定するために使われる接着剤です。
いずれも揮発性有機化合物(VOC)が含まれています。
車種にもよりますが、トルエン・スチレン・エチルベンゼンなど、極めて微量とはいえ50~200種類ものVOCが使用されていて、化学物質過敏症の人は、体の不調を訴えたり、シックハウス症候群に似た頭痛などの症状が出ることもあります。
車の車内は、空気がこもりやすいので、蒸発した後も社内に滞留して混じり合い、あの新車の匂いの元ととなっているのです。
その他、車内で使用される革製品や、ゴム類、ウレタンにも独特なにおいがありVOCの匂いとも混じり合って、新車の匂いを構成しているのです。
新車の臭いを消すには
主な原因であるVOCは揮発性ですので、新車であっても使用を重ねて行くうちに、匂いも薄れていきます。
乗っているうちに、臭いに慣れてくる人もいますが、どうしても耐えられない人には、匂いを消すいくつかの方法があります。
車内を換気する
こもりやすい車内の空気は、積極的に入れ替えて換気をしてください。
1週間ほど続ければ、臭いはだいぶ消えるでしょう。
晴れた日には、車内の乾燥も進むので、洗車や車内清掃のタイミングにあわせて行うのがおすすめです。
ただし、ドアはけっぱなしにしてしまうと、バッテリーが上がってしまうので、作業する際は注意してください。
換気する際は、窓を全開にする方がいいでしょう。
窓を開けた状態で車を離れる際は、窓を閉めて施錠するなどの防犯対策も忘れずにしてください。
水拭きをする
匂いは社内に染みつきますから、水拭きしてしまうのも効果的です。
ぬるま湯に浸したタオルを絞って、車内全体を拭き取ってください。
ダッシュボードなど、座席周りだけではなく、天井や荷物スペースなども忘れないように水拭きしましょう。
水拭きした後は、よく乾かすことで、水分が蒸発する際に匂いも取り除いてくれます。
頻繁に車に乗る
新車の臭いは何自然になくなるものですが、放っておいても消えるまで、2カ月から1年くらいかかります。
消えるまでに期間の差が生じるのは、車をどれだけ使用したかで変わるのです。
つまり、乗れば乗るほど新車の匂いは早くなくなります。
乗り降りを繰り返すだけでも、車内の空気は入れ替わります。
また、エアコンを使用したり、窓を開けて走ったりすれば、臭いも薄くなってきます。
光触媒を使用する
消臭剤の一種である光触媒スプレーは、含まれる成分が光に当たることで化学反応を起こします。
その化学反応を起こす過程で、ニオイのもととなる物質を分解してくます。
芳香剤のように、他の匂いで抑えるのではなく、匂いの原因を取り除いてくれます。
換気や水拭きだけでは、効果が出るまでに時間がかかります。
そのため、すぐに匂いを消したい場合は、光触媒スプレーを活用してみましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
新車の匂いについて紹介しましたが、臭いの元は自動車を構成する部品に欠かせないものばかりです。
そのため、匂いそのものを最初から発生しないようにすることは難しいですね。
少しずつ匂わなくなりますが、早めに臭いを消してしまった方が、気兼ねなく快適なドライブを楽しめますよね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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