年度末に道路工事が増える本当の理由ば予算消化ではない!

年度末になると、道路工事が目立つように感じませんか!?

巷で言われている「今年の予算消化」のためと思っている方も多いのではないでしょうか!?

また、何度も何年も同じ場所ばかり、工事をしているような気がしませんか!?

実は、この工事には意外な理由が隠されているんです。

そこで今回は、年度末に道路工事が増える本当の理由を解説していきます。

この記事を読んでこれからは、「年度末の予算がぁ」と言っている人に指摘してあげましょう。

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年度末に道路工事は増えているのか!?

本当に、年度末に工事が増えているのか気になりませんか!?

ただ、みんながそう言っているので、「年度末に道路工事が増えているんじゃないか」と思い込んでいるだけじゃありませんか!?

結論から言うと、年間計画どおりの工事が年度末に行われているだけです。

どういうことなのでしょう!?

年度末に道路工事が増えているように感じるのは、道路工事の計画が年単位で行われているため、年度末に行う道路工事が集中しているからです。

道路工事は、地方公務員法で、1年の予算を作成して4月から翌年3月で運用することが、定められています。

そのため、4月以降に工事が発注され、3月末までに道路工事を終わらせるようになっているのです。

予算の枠を取った後、道路工事の入札を開始します。

この際、談合防止のための入札方式が複雑化しているので、契約までの時間がとてもかかってしまいます。

そのため、契約が秋ごろとなってしまい、秋から測量や現地調査を始めることになるため、道路工事の着工となるのが冬になってしまいます。

そのため、道路工事の年間計画の工事着工時期が、年度末に集中しがちになってしまうわけです。

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同じところばかり道路工事をする理由

車で走っていると、同じところばかり道路工事をしているように、感じたことはないでしょうか!?

これは別に、無駄に道路工事を繰り返しているわけでは無いのです。

道路の地下には、水道管やガス管など、それそれに管理している管轄が異なるものが埋まっており、それぞれが
工事を行う場合、まず一つの企業の工事が終了すると、次の企業の工事が行えるように道路の仮舗装が行われます。

そのような工事が繰り返された後に、最終的な道路舗装工事がされるため、何度も同じところを道路工事しているように感じるのです。

仮舗装工事が無駄と感じるかもしれませんが、これは事故やトラブルの責任の所在を明確にする責任分界点として必要なのです。

しかし、税金を支払っている国民からすれば、もっと費用と工数に対し、効率的な工事を行ってもらいたいと感じるところはありますね。

道路工事の予算が余る理由

毎年、役所の道路工事の予算は余っていることがほとんどです。

先ほども述べたとおり、役所の道路工事は、入札方式で行われます。

つまり、最低落札価格にもっとも近い見積もりを提示した会社が選ばれるため、本来想定していた落札金額よりも安く工事できる会社があれば、その分の予算は余ることになります。

そのため、予算が余ること自体は、特に問題ではありません。

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道路工事は無駄遣いなのか!?

道路工事には大きく分けて2種類があります。

ひとつめは、バイパス工事や立体交差の道路工事、歩道を新しく作るなどの「道路改良工事」です。

もうひとつは、道路を利用する市民の指摘で行われる道路工事です。

そのため、必要な道路工事は無数にあるといっても過言ではありません。

特に市民からの道路工事に対する指摘は、年間で数百件から数千件にものぼるそうです。

そのため、年度内に余った予算を使って、出来る限り市民のために必要な小さな道路工事をしているとう事実もあります。

優先度の低い道路工事に関しては、年度末に処理するという形になってしまうため、国民からは税金の無駄使いのように誤解してみられてしまうのです。

年度末の道路工事というのは、増えているわけでもなく、無駄遣いをしているわけでも無いのです。

当然ですが、税金無駄遣いは無くしてもらいたいのは、国民全員の思いですよね。

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