軽自動車のメリットと言えば、普通自動車と比較して税金や車検、高速道路の料金が安い費用面、普通車に比べて小回りが利くので車庫入れやUターンなどの機能面など、軽自動車にはさまざまなメリットがあります。
では、反対に普通車と比較して軽自動車が劣っていると感じる部分はどのような点があるのでしょうか。
今回は、あまり聞くことがない軽自動車のデメリットについてご紹介いたします。
軽自動車の購入を検討されている方は、軽自動車のデメリットをこの機会に理解してみてはいかがでしょうか。
軽自動車のデメリット「パワー」
軽自動車と普通車の違いを考えた時、まず最初に思いつくもはパワーの違いではないでしょう。
軽自動車の排気量は、660cc以下と法律で定められており、さらにメーカーによる自主規制で出力は564psまでしかありません。
上り坂では、アクセルを踏んでもスピードが上がらなかったり、遅い車を追い越すときなども、加速するまでに時間がかかってしまったりすることもあります。
また、エアコンのA/Cスイッチを入れると、エンジンの負担が増すため、さらに走りに物足りなさを感じてしまいます。
軽自動車のデメリット「エンジン音」
普通車や大型車に混じって走るため、パワーの足りない軽自動車では、アクセルを踏みっぱなしになりがちです。
アップダウンのある道や、高速道路では、エンジン音が車内にも大きく響き渡り、車内での会話が難しいこともあります。
また、軽自動車は車体が薄いので、走行音や風斬り音がダイレクトに車内に入ってきます。
そのため、搭乗者の声が聞こえにくかったり、オーディオの音量を上げないと聞こえない車種もあります。
軽自動車のデメリット「車内空間」
軽自動車は排気量だけでなく、サイズにも制約があります。
全長3.4メートル、全幅1.45メートル、全高2メートルが最大となっています。
近年は、できるだけ車体の四隅になるようにタイヤを配置して、なるべく車内を広くしようとトールタイプが主流になりました。
決められたサイズ内で、できるだけ居住空間を広く取ろうと各メーカーもも努力していますが、どうしても限界を感じてしまいます。
軽自動車の定員は4人となっていて、実際に乗ってみると普通車と比べてしまうと、車内空間は決して快適といえるものではありません。
軽自動車のデメリット「横風の影響」
近年の軽自動車はトールタイプが増えたため、全高が1.7メートルに達することもあり、側面の面積が広がったいるため風の影響は軽視できません。
トンネルの出口や橋の上などで横風が強く吹くと、風下方向へ車体が流されることがあり、注意していないと事故を招く恐れがあります。
高速道路の走行中の横風にも注意する必要があります。
軽自動車のデメリット「衝突時の安全性に不安」
近年の軽自動車は、緊急自動ブレーキや車間距離の自動制御が行える運転支援機能も取り入れられ、衝撃吸収力も高まり、以前に比べれば安全な構造に進化しています。
もちろん、衝突に関する法規も満たしているため、直ちに問題にはならないのですが、規定サイズ内でギリギリいっぱいの車内空間をフル活用し、パワー不足を補うためにボディを極限まで軽量化していることもあり、衝突事故が起きた場合を考えると、安全性に関する不安は否めません。
軽自動車のデメリット「あおり運転を受けやすい」
「スピードが遅い」と思われやすい軽自動車。
その後ろを走っているとストレスを感じるのか、やたらとクラクションを鳴らして煽り、追い越し禁止の場所でも無理矢理抜こうとするドライバーがいます。
軽自動車が悪いわけではありませんが、そんな災難に遭うのも軽自動車のデメリットの一つといえます。
また、軽自動車のドライバーに高齢者や女性が多いため、煽られやすいこともあるのかもしれません。
最後に
ご紹介した軽自動車のデメリットのせいか、普通車より軽自動車の方が運転していて緊張する人もいるようです。
しかし、軽自動車も進歩していて、使い勝手の良さやコスト面を考えると、軽自動車ならではのメリットも捨てがたいものです。
長所と短所の両方を比べて、車選びは慎重に検討したいですね。
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