サポートカー限定免許とは?対象の車・申請方法・解除のしかたを整理

「運転は続けたい。でも事故は怖い」。そんな人のために、2022年5月に始まったのがサポートカー限定免許です。運転できる車を「安全装置の付いた車」に限る代わりに、運転を続けやすくする制度です。

警察庁の案内に沿って、制度の中身、メリットと注意点、手続きの流れ、向いている人を整理します。

スポンサーリンク

サポートカー限定免許とは

免許を持つ人が、自分で申請して、運転できる車の範囲を「サポートカー」に限定する条件を付けられる制度です。

高速道路のジャンクションと案内標識
写真:Yasu (talk)/CC BY-SA 3.0/Wikimedia Commons
  • 年齢の制限はありません(高齢者だけの制度ではない)
  • 対象は普通免許。中型などの上位免許を持っている人は、一部取り消し(普通免許への切り替え)の手続きが必要
  • 免許の更新と同時に申請できる
スポンサーリンク

対象になる「サポートカー」の条件

次の2つの装置を、メーカーが工場出荷時に装備している普通乗用車です。

1. 衝突被害軽減ブレーキ(車両と歩行者に対応するもの):衝突の危険があるときに警報し、必要に応じて自動でブレーキをかける装置

2. ペダル踏み間違い時加速抑制装置:発進時や低速走行時にアクセルを誤って強く踏み込んだとき、エンジン出力を抑える装置

注意点は次の3つです。

  • 後付けの装置は対象外です。
  • MT車は、衝突被害軽減ブレーキだけで対象になります。
  • 対象かどうかは、車検証の車台番号を、警察庁のページにあるメーカー別の対象車リストと照らして確認します。リストは随時更新されています(2026年にもスズキ、スバル、ダイハツなどのリストが更新されています)。
スポンサーリンク

メリットと注意点

項目 内容
メリット 踏み間違いや前方不注意による事故の被害を軽くできる可能性。免許を返納せずに運転を続けられる
注意点 対象外の車は運転できない(家族の車、レンタカー、カーシェアも対象外に注意)
違反 対象外の車を運転すると免許条件違反(一般違反行為、基礎点数2点)
限界 装置は万能ではない。高い速度では十分に機能しないこともある
優遇 限定免許にしても、高齢者講習などの負担が軽くなる優遇措置は、報道ベースでは見当たらない
費用 後付けが認められないため、対象車へ乗り換える費用がかかる場合がある
首都高速道路の走行風景
写真:Ebiebi2/Public domain/Wikimedia Commons

「条件違反」にならないように、自分が乗る車が対象車かを、毎回確認する習慣が必要です。特に、友人や家族の車を借りる場合、旧型の車に乗る場合は注意してください。

手続きの流れ

1. 対象車を確認する:自分の車の車台番号が、メーカーの対象車リストに載っているか

2. 申請する:お住まいの都道府県の公安委員会(運転免許センター・警察署)へ。免許更新と同時に申請できる

3. 免許証に条件が記載される:以後、サポートカー以外は運転できない

4. 限定を外したい場合は、公安委員会に審査を求める。指定教習所で限定解除の講習を修了すれば、運転技能の検査は免除される

手数料や必要書類は都道府県によって異なります。事前に、お住まいの警察の案内でご確認ください。

どんな人に向いているか

次のような人は、検討する価値があります。

  • 運転は続けたいが、踏み間違いや前方不注意が心配になってきた
  • 家族に「返納してほしい」と言われているが、生活の足としてまだ車が必要
  • 買い替えの予定があり、安全装置付きの車に変えることを考えている

反対に、複数の車を日常的に使い分けている人(古い車と新しい車を両方使う、仕事で他人の車を運転するなど)は、制約が大きくなります。

導入後の利用状況

制度の導入直後の利用は少なく、2022年11月末までの7か月間で切り替えた人は全国で12人と報じられました。最近の件数は、この記事の執筆時点では確認できていません。利用が少ない理由として、「対象車への買い替えが必要」「返納や運転卒業の選択肢がある」「制度の周知が不足」といった点が指摘されることがあります。

よくある質問

Q. 後付けの装置を付けた車でも対象になりますか?

なりません。工場出荷時にメーカーが装備している場合のみです。後付けについては後付け装置と補助金の記事をご覧ください。

Q. 一度限定を付けたら、もう外せませんか?

外せます。公安委員会の審査を受けるか、指定教習所で限定解除の講習を修了する方法があります。

Q. 免許返納とどちらがよいですか?

どちらが正しいということはありません。運転の実態、生活の足の必要性、家族の意見を総合して決めます。返納する場合は返納と運転経歴証明書の記事、家族で話し合うなら話し合いの進め方の記事を参考にしてください。

まとめ

  • サポートカー限定免許は、運転できる車を衝突被害軽減ブレーキと踏み間違い時加速抑制装置付きの車に限る制度
  • 後付けは対象外。対象車は車台番号でメーカーのリストと照合
  • 免許更新と同時に申請でき、対象外の車を運転すると免許条件違反
  • 「返納するか、続けるか」の中間の選択肢として検討できる

情報源

  • 警察庁「サポートカー限定免許」(npa.go.jp/policies/application/license_renewal/support_car.html)
  • 導入後7か月の切り替え人数:くるまのニュース(kuruma-news.jp/post/608240)

愛車ライフの快適・節約サポート

【PR】アフィリエイト広告
トラブル・あおり対策

コムテック ZDR018

【前後2カメラ・駐車監視対応】あおり運転・当て逃げ対策の人気定番モデル(日本製・3年保証・レビュー多数)。

楽天市場で価格・在庫を見る ›
緊急トラブル備え

車載ジャンプスターター

【突然のバッテリー上がりに】ロードサービスを待たずに自分で一発始動。スマホ充電もできる必携の車載防災アイテム。

Amazonで人気モデルを見る ›
車内快適グッズ

車載スマホホルダー・便利品

【車内をスッキリ快適に】マグネット式や自動開閉・充電対応など、運転を邪魔しない人気の定番車載アイテム。

Yahoo!で人気グッズを見る ›
スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事を書いた人

「愛車を1円でも高く売るための実践ノウハウ」や「損をしない中古車選び・維持費の節約術」を発信する車情報メディア。
道路交通法、国土交通省、警察庁、JAF等の公的機関・関連団体が公表する最新の法令・安全基準に基づき、一般ドライバーが見落としがちな盲点や知っておくべき正しい知識を分かりやすく検証・解説しています。

交通マナー・取締り自動車の役立つ知識
シェアする

コメント